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妊娠糖尿病

gestational-diabetes

糖尿病は1型糖尿病、2型糖尿病、他の病気が原因となる糖尿病、妊娠糖尿病に分類されます。妊娠した際に初めて見つけられた糖の代謝異常を妊娠糖尿病といいます。遺伝要因に肥満や高年齢での出産などの要因が加わり発症します。妊娠糖尿病では巨大児や難産などが生じやすく、明らかな糖尿病状態になると母児ともにさらに合併症が増加します。妊娠時の尿糖陽性などをきっかけに疑われ、糖負荷試験で診断されます。治療は食事療法を基本として、インスリンの注射で血糖値をコントロールしますが、他の糖尿病以上に厳格な血糖値のコントロールが求められます。妊娠糖尿病の母親はその後2型糖尿病になるリスクが増加し、出産児も将来糖尿病になりやすいとされています。予防として妊娠前に肥満を是正しておくことがあげられます。

糖尿病はその成因により、①1型糖尿病、②2型糖尿病、③他の病気が原因となる糖尿病、④妊娠糖尿病に分類されます。妊娠糖尿病は、妊娠した際に初めて見つけられた耐糖能の低下(糖代謝異常)と定義されます。妊娠前から糖尿病がある場合や、妊娠中にはっきりとした糖尿病と診断を受けた場合は、妊娠糖尿病には含まれません。母体の糖代謝が乱れると、母体、胎児ともに様々な影響が出てきます。妊娠糖尿病では巨大児、難産などが起こりやすく、明らかな糖尿病ではさらに母児ともに合併症が多くなり、また網膜症や腎症などの糖尿病の合併症も進行します。そのために厳格な血糖のコントロールが必要になります。妊娠前にすでに糖尿病と診断を受けている場合は妊娠糖尿病ではありませんが、妊娠前に血糖を改善してから妊娠することが重要です。日本における妊娠糖尿病の頻度は高く、約12%程度とされています。

妊娠糖尿病

​東京大学名誉教授 山下直秀

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