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高血圧(本態性)
hypertension
高血圧の中で原因となる疾患を特定できないものを本態性高血圧とよびます。日本人の高血圧のほとんどが本態性高血圧です。30~40歳代に発症し、年齢とともに有病率が高くなります。自覚症状は無いことが多いのですが、頭痛、肩こり、動悸などの症状を訴える人もいます。高血圧が続くと脳、心臓、腎臓、大血管、眼底などの種々の臓器に障害が起きます。高血圧の治療には減塩、ダイエット、運動、節酒などの生活習慣の改善や降圧薬の投与が行われます。本態性高血圧は適切に治療を行えば、 予後は良好です。予防には生活習慣の改善、ストレスの回避、適切な睡眠があげられます。
血圧とは心臓の左心室から動脈に血液が拍出される(送り出される)際に血管にかかる圧のことです。心臓の収縮に対応するのが収縮期血圧で、拡張に対応するのが拡張期血圧です。血圧は心臓から拍出される血液の量、血管抵抗などによって変化します。拍出される血液の量が増えたり、動脈硬化などにより動脈の抵抗が増えると血圧が上昇します。血圧は常時一定ではなく、運動やストレスによって上昇し、夜間は下降します。血圧が基準値を超える場合を高血圧とよびます。高血圧になると心臓や血管に負荷がかかり、種々の障害を引き起こします。高血圧には原因があるものと原因がよくわからないものがあります。後者を本態性高血圧とよびます。日本人の高血圧の90~95%がこの本態性高血圧です。30~40歳代に発症し、年齢とともに有病率が高くなります。

東京大学名誉教授 山下直秀
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