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パーキンソン病

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パーキンソン病は、脳の黒質という部分の神経細胞が変性することにより脳内のドパミンが不足し、その結果様々な神経症状が出現する病気です。四大症状として、安静時の四肢のふるえ、筋肉の強剛、緩慢な動作、姿勢反射の異常があげられます。また顔貌は無表情となり、単調な話し方で小声になります。「すくみ足」や「突進現象」といった歩行障害も起こり、転倒しやすくなります。その他自律神経の障害による排便・排尿障害、起立性低血圧、インポテンツなどの症状もみられます。パーキンソン病は家族内に発症することがあり、また認知症を伴うこともあります(レビー小体型認知症)。パーキンソン病と類似の症状をきたす疾患があり、パーキンソン症候群(パーキンソニズム)と総称されます。パーキンソン病の診断は臨床症状の他に脳の画像検査などにより行われます。治療には脳のドパミンを補充する薬剤が用いられます。治療の進歩により予後は改善しています。

パーキンソン病は四肢のふるえ、緩慢な動作、筋肉の強剛(固くなること)、小刻み歩行、無表情な顔貌、姿勢保持困難などを主症状とする疾患です。パーキンソン病では、脳の黒質と言われる部分の神経細胞が変性することにより、神経の刺激を伝えるドパミンという物質が欠乏します。そのために上記の症状が出現するとされています。病状はゆっくりと進行し、次第に生活の質が低下して行きます。発症は50歳~60歳代に多いのですが、40歳以下に発症する場合もあります。これを若年性パーキンソン病と呼称します。パーキンソン病の有病率は人口10万人あたり100人~150人程度と推定されていますが、高齢化社会の我が国では増加傾向にあります。男女比はほぼ1:1です。

パーキンソン病

​東京大学名誉教授 山下直秀

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