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乳がん

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乳がんは、非浸潤がん、浸潤がん、パジェット病に大別されます。遺伝子の異常により家族性に発症することがあります。乳がんのリスク要因として、出産の経験がない、初産年齢が高い、初潮が早い、といったことがあげられます。またアルコール摂取、喫煙、肥満といった生活習慣も発症と関係しています。乳がんは検診で発見されたり、乳房のしこりから見つけられることがあります。乳がん発症は40~60歳代に多いのですが、さらに若い世代でも少なからず発症しています。診断には視診・触診の他に、マンモグラフィー、超音波検査、病理学的検査などがあります。治療は手術、放射線、薬物治療(抗がん剤やホルモン剤など)が組み合わされて行われます。薬物療法においてはホルモンレセプターの有無、閉経前か後か、Her2タンパクが陽性か否か、などにより選択する薬剤が決められます。早期に発見されれば予後は良好です。肥満を避け、生活習慣を改善することが予防につながります。

乳房は、乳腺とよばれる腺組織と脂肪組織、血管などで構成されています。乳がんは乳腺の中にある乳管や小葉内側の上皮細胞から発生します。乳がんは、非浸潤がん、浸潤がん、パジェット病に大別されますが、がん細胞が乳管や小葉の中にとどまっているものが非浸潤がん、乳管や小葉を覆っている基底膜を破って外に出ているものが浸潤がんです。非浸潤がんが乳管開口部の乳頭に達して湿疹のようになったものがパジェット病です。
現在乳がんは女性での罹患率が第1位、死亡率が第4位で、肺がん、大腸がん、膵がんとともに非常に多いがんとなっています。乳がんの患者さんは40?60歳代に多いのですが、さらに若い世代でも少なからず発症しています。また最近、各年齢層での罹患率が上昇しています。

乳がん

​東京大学名誉教授 山下直秀

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