うつ状態
depression
うつ病とは気分の落ち込みが強く出現し、日常生活を送る上で障害になる疾患です。うつ病になると、物事を行う意欲がない、何をしても疲れやすくなる、また悲観的になってしまう、何も楽しむことが出来ないといった症状が一日中続き、さらに不眠や食欲低下も生じます。うつ病の原因としては、ストレス、薬剤、ホルモン分泌異常症などがあります。うつ病になると、気分、行動、思考といった精神的な症状だけでなく、身体的な症状も表れます。またこれらの症状はそれぞれ関連しあっています。抑うつ 症状はうつ病以外の疾患でもみられますが、うつ病の診断のために診断基準が設けられています。うつ病が薬剤の副作用や原因疾患による場合はそれらへの対処をしますが、そうでない場合は抗うつ薬による薬物療法や、認知療法・認知行動療法や対人関係療法などの精神療法が行われます。多くの場合、適切に治療を行えば症状は寛解に至り予後は良好です。しかし、うつ病を治療せずに放置すると、自殺に至るリスクが増えます。うつ病の予防としては、ストレスからの回避、適度な運動や十分な休養・睡眠、1日3回のバランスの取れた食事、などがあげられます。
うつ病とは気分の落ち込みが強く出現し、日常生活を送る上で障害になる疾患です。どんな人でも何らかの原因で気分が滅入ったり、深く悲しんだりすることはありますが、時間が経過したり何かの契機で通常の生活に戻ることが出来ます。しかし、うつ病は気分の落ち込む原因が明瞭でなかったり、あるいは原因があってもそれに対して強い反応が起きます。うつ病になると、物事を行う意欲がない、何をしても疲れやすくなる、また悲観的になってしまう、何も楽しむことが出来ないといった症状が一日中続き、さらに不眠や食欲低下も出現し、これらは簡単には改善せずに社会生活に支障が生じます。うつ病は日本では、15人に1人程度が経験するとされており、頻度が低い疾患ではありません。また女性の方が多いことが知られ ています。うつ病は、真面目で責任感の強い性格の人が罹患しやすい傾向にあります。

東京大学名誉教授 山下直秀
