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検査値リスト

健診の結果票に並ぶ数値は、それぞれ体の違う側面を映しています。このページでは、健診で指摘されやすい項目から記事を探せます。

各ページでは、その数値が何を示しているのか、高い(あるいは低い)状態が続くと体に何が起きるのか、そして改善につながる生活習慣をまとめています。あわせて、遺伝的な要因がどこまで関わるのかについても解説しています。内容は循環器内科医の監修を受けています。

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BMI

肥満症

BMIは、体重と身長から計算する体格の指標です。全身にどれくらい脂肪が蓄積しているかを大まかに把握するために使われ、健診では必ず算出されます。筋肉量が多い方では実態より高く出ることがあるため、腹囲とあわせて見ることが大切です。数値が高い場合だけでなく、低すぎる場合にも注意すべき点があり、目標とする範囲は年齢によって異なります。

腹囲

肥満症

腹囲は、おへその高さで測るお腹まわりの長さです。体重やBMIではわからない、内臓のまわりについた脂肪の量を推定するために使われます。同じ体重でも、脂肪が皮膚の下につくか内臓のまわりにつくかで、代謝への影響は変わります。体重が変わっていなくても腹囲が増えている場合は注意が必要です。一方、内臓脂肪は皮下脂肪より減りやすいため、生活習慣の改善が数値に反映されやすい指標でもあります。

HDLコレステロール

脂質異常症

HDLコレステロールは、全身の余ったコレステロールを回収して肝臓へ戻す役割を持ちます。LDLとは逆に、低いことが問題になる数値です。血管の壁に溜まったコレステロールを引き抜く働きがあるため、少ないと動脈硬化が進みやすくなります。食事の影響が中心となるLDLと違い、運動によって上がりやすいという特徴があります。喫煙は下げる方向に働き、中性脂肪が高いときに低くなる傾向も知られています。

LDLコレステロール

脂質異常症

LDLコレステロールは、血液中のコレステロールを全身へ運ぶ役割を持つ物質です。多すぎると血管の壁に溜まり、動脈硬化を進めます。健診では「LDL-C」と表記されます。この数値の最も注意すべき点は、高くても自覚症状がほとんど出ないことです。何年もかけて静かに進行し、心筋梗塞や脳梗塞として現れることがあります。運動より食事の見直しの影響が大きい数値です。

中性脂肪

脂質異常症

中性脂肪は、食事から摂ったエネルギーのうち、すぐに使わない分を蓄える形です。健診では「TG」または「トリグリセライド」と表記されます。この数値の特徴は、生活習慣の影響が最も早く現れることです。採血前の食事によって大きく変動するため、健診前に絶食の指示があります。特にアルコールの影響が大きく、飲酒量を減らすと他の脂質の数値より早く改善が見られます。

HbA1c

糖尿病

HbA1cは、赤血球の中のヘモグロビンにブドウ糖が結びついた割合を示します。赤血球の寿命が約120日であることから、過去1〜2か月の血糖の平均を反映します。前日や当日の食事では変わりません。つまり健診の直前だけ節制しても数値は動きませんが、逆に継続的な生活改善は確実に反映されます。普段の生活がそのまま表れる指標です。

空腹時血糖値

糖尿病

空腹時血糖値は、食事から時間が経った状態で測る血液中のブドウ糖の量です。健診では10時間以上の絶食後に採血します。HbA1cが1〜2か月の平均を示すのに対し、こちらはその瞬間の状態を示します。役割が異なるため、両方を見ることで血糖の状態が立体的に把握できます。境界域の段階では症状が出ないため、健診で気づけることに価値があります。

AST・ALT

肝機能障害

ASTとALTは、細胞の中で働く酵素です。細胞が壊れると血液中に漏れ出すため、数値が上がります。かつてはGOT・GPTと呼ばれていました。この2つには、どちらが高いかで原因の見当がつくという特徴があります。ALTは主に肝臓に存在し、ASTは肝臓のほか心臓や筋肉にも含まれます。肝臓は障害があっても症状が出にくい臓器のため、数値の上昇が唯一のサインになることも少なくありません。

γ-GTP

肝機能障害

γ-GTPは、肝臓や胆道にある酵素です。アルコールの影響が最も現れやすい数値として知られています。飲酒を続けると肝臓が処理のための酵素を増やすため、飲酒量に応じて上がります。控えると比較的早く下がり始めるので、生活改善の効果を確認しやすい指標です。一方、お酒を飲まない方でも、胆道の流れが滞っている場合や脂肪肝、一部の薬の影響で高くなることがあります。

収縮・拡張期血圧

高血圧症

血圧は、血液が血管の壁を押す力です。心臓が縮んだときが収縮期血圧(上の血圧)、広がったときが拡張期血圧(下の血圧)です。健診で最も多く指摘される項目の一つですが、高くても自覚症状はほとんどありません。頭痛やめまいが出るのは、かなり高い場合か別の原因によることが多く、症状の有無では判断できません。診察室と家庭で基準が異なるのも、この数値の特徴です。

クレアチニン

腎機能障害

クレアチニンは、筋肉が使われるときにできる老廃物で、腎臓から尿へ排出されます。血液中に増えているということは、腎臓の処理が追いついていないことを意味します。この値と年齢・性別から計算したものがeGFR(推算糸球体濾過量)です。腎臓の機能は一度低下すると戻りにくく、しかも症状が出るのはかなり進んでからです。健診の数値が唯一の手がかりになることが少なくありません。なお筋肉量の影響を受けるため、体格が極端な場合は解釈に注意が必要です。

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